3月13日(日曜日)は福田保先生のお誕生日でした
3月13日(日曜日)は福田保先生のお誕生日でした。
85歳おめでとうございます。
昨年末は病気入院などもあった先生ですが、予想通り退院後の先生の技はますます冴えて次の次元に入った気がします。
入院中に若干だけど少し細くなっていた手首もまた特徴的な真ん丸な手首に戻ってます。植芝翁との岩間時代から今まで、68年の間掴み掴まれしてきた鍛錬の手首です。
その先生の手首は掴んだだけで背骨を抜かれたように力が抜けて崩されてしまいます。
福田先生
「俺もこんな歳まで合気道ができるなんてな、岩間でやってる頃は考えられなかったな。
でも合気道やってきたからたいした病気もせずに今までやってこれたのかもしんねえな。」
とにかく先生の技は歳を追うごとにすごくなっていく。それを見られるなんて幸せなことです。これからもよろしくお願いします。
最大限のことを最小限に表現する力
2016年2月23日 火曜日
pm7:00~ 下稲吉中学校
私を含め3人です。
福田先生から昇段のお話をいただいた3人とも、「3月上旬頃に審査があるのかな?」と考えていたので、「今日審査やってもいいんじゃない」という展開になんの準備もしていなかった私たちは戸惑いました。(⌒-⌒; )
福田先生曰く
「最近はそうじゃなかったけど、前は『今日審査やっぺ』と言って不意にやらせたもんだよ。
本当は審査っつうのは準備してやるよりその方がいいんだよ。
どれだけ勉強して練習したかじゃなくて、ちゃんと身につけているかが大事なんですよ。
なんの準備がなくっても出てきた技が本当に身に付けてるものだよ。
真面目に稽古してる人は技は出てくるから心配しなくってもいいんですよ(^-^)」
突然起こることに対処することが武道であるなら、特別な準備をさせないということも含めて審査だということですね。
・座り技の「横面打ち一教から五教」
・「半身半立ち技」を三種。
・立ち技で「四方投げ」「小手返し」「呼吸投げ」「入身投げ」「腰投げ」
「後技」をそれぞれ3種
・武器技で「短刀取り」「太刀取り」「杖取り」を各3種
・自由技体術三人掛け 自由技武器取り三人掛け
・組太刀1から5
23日は時間の都合で太刀取りまでだったので、今週の火曜日に残りの審査がある予定?です。やっぱり約束のない自由技の審査が一番緊張します。
福田先生曰く
「次から次に飛びかかってくんだから、考えたらできなくなっちゃうよ。
次は入身投げやろう、次は小手返しだなんて考えてたらどんどん相手に押し込まれちゃいますよ。
力を抜いて自然に動けばいいんです。上半身に力が入ると膝も硬くなる。
やってやろうなんて考えちゃダメ。技は自然に出てきますよ。
技が出てこなくても攻撃を捌いているだけでいいんだよ。当たらなければいいでしょ。
そのうち相手の隙を見つけたらそこに入ればいいんだから。
落ち着いていれば見えるんですよ。」
2016年2月27日 土曜日
諸手取り呼吸投げ
8時からの大人の稽古時間は基本中の基本の「諸手取り呼吸投げ」をみっちり稽古しました。
7時からの子供の部が終わり、8時からの大人の部が開始する前のインターバルに田中先輩合気会五段と「体の変更(転換)」を稽古しました。
田中先輩はものすごい握力というか、“掴むという技”がすごいのです。
手首を掴まれただけで全身がガッチリ固められ囚われたようになります。
「よっしゃあ、やってやる( *`ω´)」
と久しぶりに稽古にきてくれた田中先輩に成長した自分を見てもらおうという邪念が入り力がはいっちゃいましたぁ(⌒-⌒; )
自分では気がついていなかった癖など、3分ほどでしたが的確なアドバイスを数点いただきました。先輩にもっとマメに稽古に来ていただきたいです。
諸手取り呼吸投げの指導の間に福田先生が指一本での崩す稽古法を見せてくれました。
この稽古は力技で無理な合気道をしてる人にはできない技で、無理があるとすると指を怪我する恐れがあるのす。
「指一本をガッチリ握られても、手首を持たれても同じようにやるんだよ。手首ならできっけど、指を持たれたら痛くて、怖くてできないんじゃだめですよ( ^ω^ )」
土浦つくば合気会の齋藤さんが「先生は腰からくる小さな円で大きな円をつくり相手をすごく崩しますね」と分析ことがありますが、その通りだと思います。
先生の技は小手先ではないことの証明です。
修練の頂点はシンプルです。
ブルース・リー先生曰く
「最大限のことを最小限に表現する力、つまり単純化するだけのことなのだ。中途半端な修行は飾りだけの世界に導く」
「私は動きやすいものが正しい動きだといつも思っているのです」
福田先生全開!
1月31日に土浦つくば合気会のみんなで福田先生の快気を祝う食事会がありました。
福田先生の息子さんにも参加していただきました。
和やかな雰囲気で笑い声の絶えない良い食事会でした。
稽古生たちが大声で笑えるのも先生が元気になってくれたおかげです。
先生は私たちの太陽ですからね。
一ヶ月のベットでの療養生活だったため、退院後はまだ足の調子は良くないです。
それでも、稽古着に着替え道場に入りると、先日まで病気だったことを忘れるくらいです。技のキレは病気前となんら変わりません。
入身投げを受ける斎藤さんも、技の正確さ鋭さを身にしみて感じ心から楽しそうです。
7時からの本稽古の前に早めに道場に入り指導してもらってきた約10分間の私と斎藤さんへの特別指導「武器技」の稽古も復活です。
この10分がとても貴重なのです。
「座り技」「武器技」など、レギュラー時間の稽古であまりできないことをこの10分を積み重ねることでより多く私たちは学んできました。
福田先生や齋藤守弘先生は参加者が少ない朝稽古で植芝盛平開祖から武器技を学んだと聞きました。
2月2日
かすみがうら合気会はもう以前と変わらずに全員に腕を取らせての指導で大技も武器取りなどもどんどんやります。
私が福田先生に惚れ込み入門するきっかけになった技「後両手取り腰投げ」を受けた時に、福田合気道完全復活だなと感じ嬉しかったなぁ。
「俺ももう84歳の年寄りだしな、膝もよくねえし、病気もしちゃったし、もうヨボヨボでダメかな(笑)」
先生はそう言いますけど、ダメなおじいちゃんがこんな綺麗な腰投げをできるわけないですよ。
復帰!
2016.1.25(土)
pm7:00~ 下稲吉中学校
体の変更
諸手取り呼吸投げ
片手取り一教
片手取り二教
片手取り三教
座技呼吸法
病気で一ヶ月入院していた福田先生が今日から稽古に本格復帰しました。
先生が病気療養の間はブログを更新する気になれず、この投稿が今年最初になりました。
かすみがうら合気会は年が明けて7日から稽古始めでしたが、本当の意味で今日が私の稽古始めです。
「腕も細くなっちゃったし、まだ足がふらついて本調子じゃない(笑)」
と先生は仰いますが、私たち40歳代でも一ヶ月も入院してたらもっと弱っちゃうかもです。
だいぶ手首が痩せて細くなったとは言っても、肉体労働者の私よりも少し太いですからね、根本的に違う感じです。敵わないです。
今までの先生の稽古通り、基本中の基本である掴み技の一教から三教を稽古しました。
まだまだ体力には自信はないと言っても、技が動き始めたらその強さ、キレにはただただ感服します。
福田先生曰く
「合気道は力じゃないんですから。俺も思いがけなく病気なんかして、腕も足も細くなって、力も弱くなっちゃったけど技は出来っぺ。そうじゃねえと合気道じゃねえべな〜。合気道は力じゃないってところを見せねえとな」
私が思うに、福田先生は病気でお休みしていたのは、さらに強くなるために、次の段階に行くために休まれていたのではないかと。
私は幸せです。そんな敬愛する福田師範の技を受けることができるのですから。
よし、今年も張り切って先生についていきます。
福田先生よろしくお願いします。
今年もいい感じでした
お願いします
昨日と今日、福田先生が身体の具合がよろしくないとのことで稽古をお休みになっております。
先生が道場にいらっしゃらないことからくる不安はとてつもないです。
いつもだったら先生が私の不安を察知してスゥーと来てくれて正しい方向に導いてくれますが、うまくいかなくて振り向いても先生がいないというのは辛いものです。
どうしても先生を探してしまいます。普段どれだけ甘えているか身にしみます。
しかし、こういう時こそ身体に染み込ませた先生の技を思いだしながら稽古するのだ。齋藤さんと「先生だったらこうやるよね」など、いろいろ話し合いながら稽古をしました。
齋藤さん
「先生がいらっしゃらなくとも、先生に習った技を上達できるよう稽古するのが弟子としての義務のような気がします」
その通りです齋藤さん。やるべきことをやりましょう。
稽古の帰りに先生宅にお伺いしたのですが明るい笑顔で安心しました。
福田先生
「いつも小島さんや齋藤さんにはひとつひとつよく教えてんだろ。その通りにまじめに稽古していけば大丈夫ですよ。誰にも負けないよ」
嬉しい言葉をいただきましたが、今回の先生不在によって私はまだまだひよっこだと実感させられました。
元気になって早く戻ってきてください、お願いします先生。