入り身投げ

1月27日  土浦つくば合気会 土浦武道館

合気会八段 福田 保先生

参加者 大人12人 子供3人

 

体の変更 (基本)

諸手取り呼吸法

正面打ち入り身投げ 

終末動作(座技呼吸法)

 

齋藤さんと入り身投げの稽古。

入身投げ、呼吸投げは合気道の最も大事な技。

これによって一対多数を捌くことができます。

気の流れによって投げる角度を選び、相手を四方八方に投げる事ができます。

稽古は基本技で行い、私たちは互いに正面打ちを合わせた状態(手刀で固定)

から始めました。

互いに右手刀を合わせた状態。入身しながら相手の右手刀を右下に斬り落とす。

次に左手で後襟を掴んで胸元に引き寄せ崩す。

齋藤さんが福田先生に質問したのは相手のどの位置に入身で入るか?でした。

「基本では相手の半身と自分の半身が三角になるところ・・」

と言いながら福田先生の立つ位置は「太刀取り」などの時と同じ場所です。

近くも、遠くも、前でも、後でもない。ここしか無いだろ?という絶妙な場所です。

特に武器術ではここだ!というポイントに入らないとうまくいかないのです。

体術では相手が武器を持っていないから不用意な場所に立ちやすい。

すると崩しの効果があまり得られず、力も入ってしまいます。

福田先生曰く

「体術のときだってよ、(相手が)武器を持ってると思って稽古すれば

 間違わねえんだよ」

常に剣杖術と体術をやられていた大先生の言われた

「皆ひとつや、皆いっしょや」ですね。

 

正面打ちは技をかける仕手のほうが先に正面を打つ。

開祖「我ヨリ進テ攻撃スルコト」

相手が打ち込んできた場合の稽古もあるが、基本の稽古では

あくまでこちらから正面打ちをして、相手の手を導きだすようなする。

相手の正面打ちをいなしながらの入身の瞬間が大事で、

相手の右手手刀を右下に斬り落としたときに相手を前重心に崩していないと、

その後の後襟を引く崩しが多少困難になる。

相手を斬り崩すには強い腰の動き、腰の安定が必須。

いったん崩し始めたら相手に再びの安定を許さず、崩しを持続させることが大事。

私は小さいし、非力なのでとくに相手をどう崩すかが肝要である。

福田先生の合気道はすべてその崩しの巧みさにあると思う。

決して相手にさとられない程度の僅かな気配で、しかし効果的な崩し。

今日も受け手たちは気付かないうちにあれよあれよと言う間に蟻地獄のような

福田先生の技に落ちていくのでした。

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