止まらない稽古

7月28日(月) 土浦武道館

合気会八段 福田 保先生

大人17人 子供1人 

体の変更 

諸手取り呼吸法

横面打ち入り身投げ

横面打ち小手返し

終末動作

稽古前にいつものように齋藤さんと座り技と短剣取りの稽古。

短剣取り 突き小手返し

短剣取り 横面打ち五教

短剣取り 突き五教

の三種。福田先生の体捌きを目に焼き付けるように勉強します。

福田先生の厳しい技を受けて齋藤さんは辛そうです。

でも辛いほど体に覚えこませる事が出来るので勉強になることでしょう。

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今日は「諸手取りの呼吸投げ」を齋藤さんと稽古しました。

その途中福田先生が

「齋藤さんもそろそろ固い稽古はやめて、止まらない稽古

をしないとね。スムーズに動けるようになるといいよ」

というようなことを言われました。福田先生のその言葉の真意を

齋藤さんはちょっと掴みかねたようでした。

私は何度もか指導されているお話なので、先生の真意はこうじゃないかな?

ということを齋藤さんには聞いてもらいました。

 

いわゆる福田先生や岩間流合気道のいう「固い稽古」というのは

「基本技の稽古」のことを差します。

今回、先生が齋藤さんに「固い稽古」をやめろといったのは、そっちの意味の

「固い稽古(基本技の稽古)」のことではないのです。

止めないように「基本技の稽古=固い稽古」をしろということです。

基本技の稽古(固い稽古)のときに、生真面目な人ほど基本を大事に、

形を大事に、と気をつけるあまりロボットのような動きになってしまいがちです。

私も典型的なロボットタイプでした。(私は真面目というより運動音痴ですが)

福田先生と出会ったばかりの頃は、技の名前を覚えるだけで手一杯でした。

家でも仕事先でも空き時間があれば齋藤守弘先生の指導書を数冊持ち歩き

貪り読みました。それで稽古に通いますから指導書の静止画像を思い出しながら

再現するかのような稽古をしてしまう。齣撮りみたいにいちいちポイントで

止まってしまうんですね・・・・生真面目というよりは、やはりアホです。

その後徐々に慣れてきて、幾分スムーズにはなってきたのですが、今も

技のポイント、ポイントではわずかですが止まってしまいます。

止まる事も含めてリズムになってしまっていて、クセになってるので自分では

停滞していることにもあまり気づいてないから始末が悪いのです。

福田先生からはずっと注意されてますので、努力して止まらない稽古を

しようとはしてますが、これがなかなか難しいものです。

長い期間をかけて身につけちゃったものですから修正も時間がかかりそうです。

でも、形をしっかりと身につけようと一生懸命頑張っていた数年前の私は無駄

ではないと思ってます。

齋藤さんは次の段階の稽古にはいれよと先生が許可したと思えばいいし、

小島がクセがを直すのに苦労してるから早めに処置をしとこうという親心かも。

齋藤さん近々黒帯になりますからね。

 

大先生は1.2.3という数字をつけるような稽古を嫌ったそうです。

えい、えい、えい、と掛け声も駄目だと。やはり拍子をつけちゃうことに

なります。

あらゆる武道やスポーツが居着くことをよくないといいます。

福田先生が言うのも同じで、心が停滞してはいけないということです。

だからって速く、スムーズにやろうと焦っても駄目なのです。

速く技を極めてやろうという”焦りの心”にとらわれて(居着き)停滞してしまいます。

技の途中の停滞は隙になります。それを福田先生は「ぶつかってる」と言いいます。

「ぶつかる」と当然、強い先輩などには動かす事も出来ず、返され、押さえ込まれ、

と返り討ちにあうわけです。

福田先生曰く

「稽古はゆっくり丁寧でもいいから、止まらない方がいい」

 実は・・・私は先週も注意されていたのです。

止まって確認するクセが特に先輩と稽古する時に出てしまいます。

私も二段を先生から頂いてるわけですので、

止まって確認するクセ」を”真面目だから”とか、”丁寧”なんだから

いう言葉をつかって自分の弱さから目をそらすための言い訳にする

のはやめないといけませんね

最後まで技を続ける自信がないから、先輩に助言を求めるふりして

止まってしまう。甘えん坊なのですよ。ああ、強くなりたいです。

平常心で気に淀みなく、心が一時も留まらないように。

とにかく日々の稽古を頑張るしかないです。

基本の反復稽古しかありません。