ダンススクール

合気道の稽古が休みだったので久しぶりに次男のダンススクールを見学しました。

普段私は土曜の夜は合気道の稽古なので、奥さんが送り迎え&見学をしています。

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日頃から次男が母親にああやこうやとアドバイスされてるのを見ているので、

彼が何が苦手で、どこが練習不足かは察することはできます。

私はダンスは出来ませんが、プロのダンサーの映像や書籍を見て少しは勉強

してみたりはしました。

おもしろいのはダンスは合気道とも共通点がかなりあるなと思ったことです。

どっちも一番大事だと思うのは体のコントロールですかね。

固定したい所は正確に固定する。余計な力を抜く。腰。バランス。リズムなどなど。

共通点が多いのです。

 

スポーツ選手も武道家も、ダンサーも全部同じだなという考えで見るように

なったのは“武井壮”さんの

「パーフェクトボディーコントロール」の話を聞いてからです。

 

「人間がこうしたい、こう動きたいと思った通りに体が動いてくれれば、

間違いなくスポーツの技術習得は飛躍的に高まる」

と彼はいうのです。

 

以前、武井さんは「笑っていいとも」でも講義してました。

その時は出演者に目をつむって両手を横に肩の高さ(水平)まで上げるというテスト

をしてました。意外と難しくちょっと上げすぎたり、下がってたりしてしまうものです。

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自分のイメージの通り体が動かなければ、何度もやり直してイメージの通りに

体を動かすトレーニングをする。私たちの合気道の基本技の反復練習も同じです。

型稽古といえど同じ事なのに同じに出来ないから何度も何度も型稽古を繰り返すのです。

 

武井壮さんは空調や、衣服、寝具、摂取物などいろんなデータ

を収集し、コンディションをもコントロールして、

「気持ちのよいトレーニング」をするメンタルを作り出し、

「最も高いパフォーマンス」を発揮できる状態でトレーニング

する事を可能にしているという。さすが百獣の王です。

 

そこまで徹底してできるのはプロアスリート(まさに獣)だとしても、一般人の私

にとっても非常に興味深い話でした。

プロのピッチャーが調子のよかった去年と、いまいち調子がのびない今年との違いを

自身のピッチングフォームの乱れに見付け、それを修正する事にとても苦労したりする

のをTVで見たりすることがあります。それも武井さんのいう「ボディーコントロール」

でしょう。

 

私の次男も「ボディーコントロール」が出来ていないのです。彼の一番の問題は

「客観的に自分を見る事ができない」につきます。

振り付けを覚えたりする能力は高いのでもったいないのです。

自分の姿がイメージ通りでないのは本人もわかっているようなのです。

しかし、それを鏡とかビデオで確認して修正していく作業がどうしてもできないし

したくない。自分が不格好なのを知ってるから見たくないのでしょう。

でも見たくないものから目をそらしていては向上はないです。

 

合気道で私は入門したての頃から自身をビデオに撮ってきました。

見苦しい姿勢、悪いと思う動きは修正する努力をしてきました。

確かに次男の気持ちはわかります。自分を見る行為は恥ずかしい。

かっこわるくて、ダサくて、最初は嫌で嫌でたまらなかったですけど。

でもかっこわるいのを修正しないのは“恥ずかしい自分”を放置すること

なのでもっとみっともないことなのです。

私が自分を見つめるのが嫌だったのは心のイメージとかけ外れてるからです。

自分ではかっこ良く技が出来てると思ってるのです。

最近は自分の映像を見る事が前ほどは恥ずかしくなくなりました。

現実とイメージの相違をなくすための稽古をするようにしてきたからです。

 

今日の次男のダンスは想像通りの出来でした。

とくに褒めもしないし、あまり注意もする気ありません。

どこが駄目なのかは本人が一番わかってるはずです。

ダメな自分に気付かないフリをやめる勇気も能力の一つなんです。

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