高倉 健さん

高倉 健さんが亡くなってしまいました。

いつかその日がくることはわかっていても、

なんだかその日は永遠に来ないような気もしていました。

親は死なないと思ってるのと同じですね。死んでほしくない、

この世から居なくなるなんて考えたくないと時の流れを拒む気持ち

がそうさせるんでしょう。

私は10歳のときに父親に連れて行ってもらって観た「南極物語」が初めての

健さんの映画でした。今夜フジテレビで放送されるようです。

映画館はかなり混んでいて今では珍しい立ち見での鑑賞でした。

長尺の映画ですが面白くて興奮してたのでしょう子供でしたがぐずったり

しなかったようです。

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任侠映画時代の健さんは20歳過ぎにビデオやDVDで観ました。

最近は網走シリーズ、昭和任侠伝シリーズなどもレンタルDVDが充実

してるのでいつでも元気な健さんに会えます。

「幸せの黄色いハンカチ」はテレビ放送があると必ず観ました。

子供の私は無骨で優しさを内に秘める健さんとは対照的な、がさつだけど

優しさにあふれてる武田鉄矢桃井かおりが大好きでした。

「遥かなる山の呼び声」もいいです。ハナ肇がいいんですよ〜。

もちろん山田監督の演出の手腕は間違いないんでしょうけど、

健さんは脇役を何倍も輝かせる主役俳優です。

健さんは主役の一人勝ちじゃなくて、映画全体を、競演俳優をみんな

よくしちゃうんですよね。

アイドル映画だったら主役単体が光り輝くので正解なんですけどね。

 

一昨日はコレクションの中から「網走番外地」を観ました。

昨日は「君よ憤怒の河を渉れ

今夜はテレビで「南極物語」を観て。明日は「野性の証明」にしようかな。

 

私の心の三大「死ぬまで現役、元気なおじいちゃん」の一人が高倉健さん

でした。

もう一人はクリント・イーストウッド。毎年のように新作を

作ってます。年寄りになって枯れた映画を作るのではなく、

若い監督に負けないエネルギッシュな作品をバンバン産み出すので

本当にすごい。驚嘆します。

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そして、私の合気道の先生である福田保師範です。

高倉健さんと福田保先生は昭和6年生まれなので同級生です。

イーストウッドの歳は一つ上だと思います。

みんな現役バリバリなのでじいちゃんは不似合いなんですけど。

大好きな勝新太郎や、ドリフのいかりや長介も福田先生と同級生ですが、

彼等は残念ながらもう亡くなってしばらくたちます。 

私の心のすっげえ男トップ3の中から建さんがいなくなりました。

3人に共通してるのは亡くなった後も素晴らしいものを残してることです。

健さんとイーストウッドは映画。福田先生は合気道を伝えた弟子たちが

います。だから消えません。

永遠に生き続けていくのです。

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福田先生が8段位のなったときの記念写真