最大限のことを最小限に表現する力

2016年2月23日 火曜日 

かすみがうら合気会 福田保師範

pm7:00~ 下稲吉中学校

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かすみがうら合気会にて昇段の審査がありました。

私を含め3人です。

福田先生から昇段のお話をいただいた3人とも、「3月上旬頃に審査があるのかな?」と考えていたので、「今日審査やってもいいんじゃない」という展開になんの準備もしていなかった私たちは戸惑いました。(⌒-⌒; )

福田先生曰く

「最近はそうじゃなかったけど、前は『今日審査やっぺ』と言って不意にやらせたもんだよ。

本当は審査っつうのは準備してやるよりその方がいいんだよ。

どれだけ勉強して練習したかじゃなくて、ちゃんと身につけているかが大事なんですよ。

なんの準備がなくっても出てきた技が本当に身に付けてるものだよ。

真面目に稽古してる人は技は出てくるから心配しなくってもいいんですよ(^-^)」

突然起こることに対処することが武道であるなら、特別な準備をさせないということも含めて審査だということですね。

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・座り技の「横面打ち一教から五教」

・「半身半立ち技」を三種。

・立ち技で「四方投げ」「小手返し」「呼吸投げ」「入身投げ」「腰投げ」

「後技」をそれぞれ3種

・武器技で「短刀取り」「太刀取り」「杖取り」を各3種

・自由技体術三人掛け 自由技武器取り三人掛け

・組太刀1から5

 

23日は時間の都合で太刀取りまでだったので、今週の火曜日に残りの審査がある予定?です。やっぱり約束のない自由技の審査が一番緊張します。

福田先生曰く

「次から次に飛びかかってくんだから、考えたらできなくなっちゃうよ。

次は入身投げやろう、次は小手返しだなんて考えてたらどんどん相手に押し込まれちゃいますよ。

力を抜いて自然に動けばいいんです。上半身に力が入ると膝も硬くなる。

やってやろうなんて考えちゃダメ。技は自然に出てきますよ。

技が出てこなくても攻撃を捌いているだけでいいんだよ。当たらなければいいでしょ。

そのうち相手の隙を見つけたらそこに入ればいいんだから。

落ち着いていれば見えるんですよ。」

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2016年2月27日 土曜日

諸手取り呼吸投げ

8時からの大人の稽古時間は基本中の基本の「諸手取り呼吸投げ」をみっちり稽古しました。

7時からの子供の部が終わり、8時からの大人の部が開始する前のインターバルに田中先輩合気会五段と「体の変更(転換)」を稽古しました。

田中先輩はものすごい握力というか、“掴むという技”がすごいのです。

手首を掴まれただけで全身がガッチリ固められ囚われたようになります。

「よっしゃあ、やってやる( *`ω´)」

と久しぶりに稽古にきてくれた田中先輩に成長した自分を見てもらおうという邪念が入り力がはいっちゃいましたぁ(⌒-⌒; )

自分では気がついていなかった癖など、3分ほどでしたが的確なアドバイスを数点いただきました。先輩にもっとマメに稽古に来ていただきたいです。

 

諸手取り呼吸投げの指導の間に福田先生が指一本での崩す稽古法を見せてくれました。

この稽古は力技で無理な合気道をしてる人にはできない技で、無理があるとすると指を怪我する恐れがあるのす。

「指一本をガッチリ握られても、手首を持たれても同じようにやるんだよ。手首ならできっけど、指を持たれたら痛くて、怖くてできないんじゃだめですよ( ^ω^ )」

 

土浦つくば合気会の齋藤さんが「先生は腰からくる小さな円で大きな円をつくり相手をすごく崩しますね」と分析ことがありますが、その通りだと思います。

先生の技は小手先ではないことの証明です。

修練の頂点はシンプルです。

ブルース・リー先生曰く

「最大限のことを最小限に表現する力、つまり単純化するだけのことなのだ。中途半端な修行は飾りだけの世界に導く」

「私は動きやすいものが正しい動きだといつも思っているのです」

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