道主を囲む会

f:id:ojimagogo:20151206220546p:plain

毎年恒例の「植芝守央道主を囲む会」に参加してきました。

茨城連盟所属の各道場から100名を超える合気道修行者が集まります。

私が所属する「かすみがうら合気会」と「土浦つくば合気会」からも

合わせて19名参加しました。

 

かすみがうら合気会

f:id:ojimagogo:20151206220746p:plain

 

《土浦つくば合気会と根本博喜先生》

f:id:ojimagogo:20151206220859p:plain

 

植芝守央道主が合気神社で祝詞を奏上されたあと、合気神社前で参加者全員で記念撮影。そして茨城道場内で「道主を囲む会」が始まります。

f:id:ojimagogo:20151206221144p:plain

合気道修行年数が同じくらいの他道場の方たちや、合気道発祥の地「茨城道場」で植芝盛平開祖や斉藤守弘先生に指導された大先輩たちとお酒を飲みながらお話しできるとても楽しい会です。

f:id:ojimagogo:20151206223541p:plain

 

《植芝守央道主と福田保先生》

f:id:ojimagogo:20151206221311p:plain

 

福田先生が日曜稽古などで東京の本部道場へ植芝開祖や齋藤先生と稽古に行ってた頃は守央道主はまだ小学生だったそうです。

 

根本博喜先生(6段)と福田先生が岩間稽古時代の思い出話をたくさんしてくれました。齋藤守弘先生や植芝吉祥丸二代目道主の思い出話や、手裏剣修行のお話はとても興味深いものでした。

f:id:ojimagogo:20151206221653p:plain

 

《福田先生と根本先生と私》

f:id:ojimagogo:20151206222554p:plain

 

《磯山博先生(8段)と福田先生(8段)》

今年の「道主を囲む会」がちょっと早めの12月6日だったのは

来週は笠間市で色々イベントがあるとのことで地元の有力者さんたちが来賓できないとのことで政治的な折り合いでそうなったと磯山博先生(合気会8段)お得意のジョーク交じりのトークで会場を賑わせます。

f:id:ojimagogo:20151206221759p:plain

 

毎年参加して思うことですが、みんないい顔しています。

心が丸くいい人ばかりで、今日の天気のようなポカポカした和やかな会でした。

 

「道」

f:id:ojimagogo:20151204224637p:plain

「人が克服しなければならないのは、自分自身の意識である 」 ブルース・リー

 

日々稽古を積むものにとって12月3日の「極真小町さん」のブログに至極の言葉達があります。

時間がないんだ。世界よ、早くオレを見つけておくれ!オレは、ここに居ます!

 

「自分の一番の味方は、自分です。

 そして、自分の一番の敵も、自分です。」

「自分を許せるか、どうか、なんですよネ。」

「自分がどの程度の人間なのか、自分で確認したいんです。」

「今日も1日、やれる稽古はやり抜きました(胸を張れます)。
 明日もまたやります。」

 

スポーツでも武道でも音楽でも絵でも、何かに真摯に打ち込む人たちの言葉は感動します。共感できます。

私は師の福田 保合気会八段(84歳)に聞いたことがあります。

「先生は自分の道場を持った時にはプロの合気道家として完成したという自信はもうあったんですか?」

「それはないですよ。できた、十分だ、なんて思うことはないですよ。

合気道が)できたと思った時に成長は止まっちゃうよ。

そこで終わりですよ。

俺は今でも進化している。

去年より今年の方がうまくなってるんじゃないかな。(^ ^) 

もっと上手になりたいと思っていろいろ工夫してるんです。」

 

誰もが歳を重ねると力も弱くなるし、身体を壊したり、若い時のようなダイナミックな動きができなくなる。

だからこそ自分自身を知るためには毎日稽古を続けるしかないのです。

熟練へ道があるだけで、熟練への到達はありません。

打ち込むことで人は前進し、道はただ続いていきます。

その道は地図にはありません。名前もありません。

進むのをやめればそこで終わります。

歩みを止めなければ発見の道のりは続いてゆきます。

ゆりかごから墓場まで

 

Where the streets have no name   U2

I want to run

I want to hide

I want to tear down the walls

That hold me inside

I want to reach out

And touch the flame

Where the streets have no name

 

走りたい

隠れたい

ぼくを閉じこめる壁をぶち壊したい

手を伸ばして

炎に触れたい

どの通りにもまだ名前がついてないところで

 

www.youtube.com

 

 

広報誌 つわの風

福田先生がお住まいの地区の広報誌に記事が掲載されました。

「俺なんか取材して載せたってなあ」

といつも控えめな先生は謙遜しておっしゃいますが、私ども弟子はどんどん福田先生には有名になってほしい。もっと合気道界に出ていってほしい、価値ある存在だと思います。

植芝盛平開祖が病気になり、東京での療養生活に入るときまで茨城の岩間の道場で体術と武器技を習い、合気神社に手を合わせ、開祖や仲間と皆で茨城道場敷地内の畑で農作物を育てた。大先生の側に仕えた多くの弟子たちの中で、今も毎日のように道場に立って一人一人手を取らせ稽古をつけているのは福田先生だけです。

私は福田先生を独り占めしたいような気持ちもありますが、より多くの人に知ってもらいたいという気持ちのほうが強いです。

私は福田先生に会ってから、本当の合気道を知りました。それまで習っていたのもは見た目こそは似ていましたが違うものと知りました。

「俺みたいな爺さんのどこがいいんだろうかなぁ」

いやいやいや、私には師と呼べる方は先生しかいないです。

合気道は心身を鍛錬し、至誠の人を作るを目的とし、技はことごとく秘伝なるを以て、徒らに他人に公開しあるいは市井無頼の悪用を避くべし」

スポットライトの当たる明るいところに出たがらない福田先生は植芝合気道開祖の心得を守ってるのでしょうけど。う〜ん、もったいないです。

f:id:ojimagogo:20151109185814j:plain

考えるな、感じろ!

福田先生が二人に左右の手を思いっきり諸手取りでつかませてから呼吸投げで投げ飛ばしたり、二教で極めたりします。

福田先生の二人取りの呼吸投げ等の技などは受けたり見たりするたびに新鮮な気持ちで愕然とします。

合気道を稽古すればするほど、どれほど難しい技かもわかってくるからです。

 

f:id:ojimagogo:20151103214136p:plain

 

かすみがうら合気会”所属の私は弐段をいただいた時から、弐段として恥ずかしくない技術を磨くために稽古量を倍にしようと福田先生のもう一つの道場である“土浦つくば合気会”にも入門して稽古を積んできたのですが、稽古量に対して自信はあまりつきません。

稽古を休むのは不安でたまらなくなるから絶対できませんが、稽古すればするほど下手になっていくような気持ちすらしますから始末が悪いです。
 

f:id:ojimagogo:20151103214636p:plain

 
《性来どれほど腕力が強く、闘争好きであっても、またどれほど勇気に富み大胆不敵であっても、稽古を始めると共に、初心者の捉われない気持ちのみならず、彼の自信をも失うようになる》〜「弓と禅–オイゲン・ヘイゲル」〜
 
弛まぬ稽古によってさまざまな技法は学んでゆくので、自分より下位の稽古生には理屈でも技をうまく極めることができるようになりますが、熟練した先輩には小手先の理論やテクニックで歯がたつことはなく、手のひらで遊ばれてるようで敗北感に唇を噛みます。
人より稽古を多く積むことによって優越性を持つことはできたが、経験や知り得た技能に依存してその場その場の対応力、心の自由さを失ってしまいます。
 
「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!)」〜 ブルース・リー
 

f:id:ojimagogo:20151103214533p:plain

今日、稽古が終わった後の空き時間に、中学生の女の子のナツキちゃんの腕を諸手取りで締めました。
齋藤さんが
「ナツキちゃんの諸手取りの呼吸投げがとてもうまくなってますよ。小島さん、持ってみてください、すごいですから」
と興奮していたので、どれどれおじさんに持たせてみいとガッチリ締めてみました。
「小島さんに持たれたらダメですよ〜」
なんて初めこそ彼女は照れて謙遜していたんですが、なんのなんの、とてもスムーズに合わせられて崩されました。
いやあ、ビックリしましたよ。初段くらいの大人よりよっぽど上手です。
本人は感覚でやってるようであまり自覚はないようですけどね。
まさに「考えるな、感じろ!」ができている。
大人になって、いろいろ見て学んで理屈で考えるようになると、見えなくなるものが多い。真面目で勤勉な修行者ほどおちいりやすい落とし穴です。
 
《半ば戯れに、半ば真剣に、その場その場の瞬間や闘志が彼に思いつかせるまま、剣を振り回していた時よりも下手になっている》〜「弓と禅–オイゲン・ヘイゲル」〜
 
ナツキちゃんは素直に体と交信できるから、本能的な感覚で動ける。この感覚を大事に練習していってほしい。
ナツキちゃんがもっていないテクニックを私は多くもっていますが、
私が今一番欲しいものをナツキちゃんはもっているのです。
 

f:id:ojimagogo:20151103214238p:plain

 
 

ハロウィン

日本のハロウィンの祭りも定番のイベントになってきましたね。

渋谷は大変なことになってるのはニュースで見ました。はしゃぎすぎちゃってる人はちょっと怖いです。

私は仮装してパレードなどに参加しようとは思いませんが、ハロウィンのデザインや雰囲気は若い頃から大好きです。

f:id:ojimagogo:20151101222517p:plain

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」が1994年に日本公開された頃はそのキャラクターグッズは珍しくて、買い求めるために茨城から東京まで通いました。
私は1999年に「iMac」を手に入れるまでのパソコンも持っていなかったから、インターネットも知らなかったので情報弱者でしたね。
出来もあまり良くない8センチほどの輸入のジャックのフィギュアに3000円出しました。茨城では上映もなかったから東京にいきました。
今では誰もが知るメジャー級の「ナイトメアー〜」ですが、当時はマイナーで、私の周りでは話しても通じる人はいなくてコレクション自慢もできなかった。
今では「ナイトメアー〜」やハロウィン飾りの多様なグッズが近所のホームセンターやディズニーストアやファンシーショップなどで、簡単に手に入るから当時、二十歳代の私が集めたコレクションなんて全然ありがたくなくなってしまいました。(ー ー;)
 

f:id:ojimagogo:20151101222628p:plain

今年は奥様が初めてハロウィンの仮装しました。

ティム・バートン版のアリス・イン・ワンダーランドの「チシャ猫」の仮装です。
ディズニーの「不思議の国のアリス」とは色も雰囲気も違います。

f:id:ojimagogo:20151101225118j:plain

材料はネットで探して、衣装は手作りです。裁縫は実家の母親に手伝わせてました。
毎日のようにメイクの練習などをしていました。
お台場の仮装行列にも行ってきました。
私はとても恥ずかしがりやなので付き合えませんが、奥様には同じようなことに興味がある仲間がいるようなので私はおよびではなく問題ないようです。

f:id:ojimagogo:20151101222658p:plain

f:id:ojimagogo:20151101222712p:plain

 
長男はハロウィンとは違いますが、高校のスポーツ大会で仮装してのリレーをしたようです。野球部やサッカー部などのスポーツ部はユニホームで走るようなのですが、演劇部の長男たちはなぜか女装です。リレーの結果は・・・・・はじめからウケ狙いでしょうから目的は達成した?んじゃないですかね。

f:id:ojimagogo:20151101222823p:plain

f:id:ojimagogo:20151101222833p:plain

 
奥様はハロウィンが終わると勤めている会社の忘年会の余興の練習です。
毎年もコスプレしてアイドルソングで踊るのです。
今年も「嵐」の振り付けを一所懸命練習しています。
パソコンやテレビで振り付け動画を何度も再生しながらお尻をプリプリさせて踊っております。
私は合気道一筋。夫婦で趣味は異なりますが、それぞれ夢中にになれるものがあるのはしあわせなことだと思います。

 

 

かすみがうら市少林寺拳法大会

f:id:ojimagogo:20151025234419p:plain

少林寺拳法大会からご招待をいただいたので、合気道の演武をやってきました。

少林寺など、合気道以外の武道、武術を見学するのはとても刺激になりますし、合気道の稽古のための勉強にもなります。

少年少女の気合の入った技はとても迫力がありました。

少林寺さんには馴染みが薄いと思い、私は座り技と短刀取りの演武をやりました。体育館の床は滑りやすく、軸足がずれてしまい座り技は難しかった。失敗です。

f:id:ojimagogo:20151025234933p:plain

短刀取りは前日の夜に何手か福田先生に教わっておきました。

あまり段取りの約束はしてなかったので予定通りというわけにはいきませんでしたが、まずまず・・かな?とりあえす切られないようには捌けました。

f:id:ojimagogo:20151025235314p:plain

桑原6段の演武は体術と組太刀、組杖、杖投げ。いつもぶっつけ本番なので、何の技が来るかわからないのですが、ブレがなく技に安定感があるので受身はとりやすいです。

f:id:ojimagogo:20151025235548p:plain

今年で5度目くらいの参加ですが、こういう交流はとても楽しいことです。

f:id:ojimagogo:20151026000241p:plain

第34回合気道演武大会

f:id:ojimagogo:20151019234613p:plain

10月18日の日曜日、茨城県合気道連盟主催による第34回合気道演武大会に参加しました。

茨城県合気道連盟に加盟している内の16の道場が参加しました。
 
参加道場
水戸合気会
合氣道つくば修練会
合気道クラブ
石岡道場
笠間市体育協会合気道
土浦つくば合気会
取手合気会
涸沼合気道クラブ
江戸崎合気会
合氣道渡良瀬道場
守谷合気道クラブ
招待演武:公益法人 合気会茨城支部道場
 
団体演武の間に各道場の師範の演武を挟みながら3時間近いプログラムでした。
私は福田先生の道場である〈かすみがうら合気会〉と〈土浦つくば合気会〉の二つに所属していますのでそれぞれで参加しました。
かすみがうら合気会〉での個人演武ではムサビィさんと合気杖を。31の杖の組杖をやりました。
演武大会のへの参加の際の技の相談をしていた時、ムサビィさんから31の組杖を演武でやろうよと提案された時、人目をきにする私はウダウダと決心に迷っていて
「私たちの杖なんてまだまだ人に見せられるものじゃないよ。」
などと言って謙遜してるふうにビビリを隠し尻込みしていました。
ムサビィさんに
「小島さん!挑戦することが大事ですよ。完璧になってからなんて考えてたらいつになってもできないよ。いまできることをやれればいいじゃないですか。私は下手くそだけどでもがんばるよ」
と言われて決心しました。その通りです。
確かに、本当の技の完成なんて一生待っていてもこないでしょう。死ぬまでそれを求めて稽古するのだから。
撮影した動画を見るとやっぱりあちこちに不満がありますが、チャレンジしてみたのはよかったと思っています。
自分たちの至らない演武を見てると、なんとかこの程度のレベルまでもってこれたかと感慨もありますが、もっともっと技術を高め精進しないと次の舞台に立てないぞという気持ちが湧いてきます。
今回、福田先生からは基本中の基本の杖の素振りから改めて指導を頂きました。桑原先輩も厳しい目で細やかな指導をしてくれました。
今回、何度も見て参考にできた素晴らしい動画にも感謝です。
短期間ですが多くの技術を得ることができました。
ムサビィさんの言うとおり挑戦したことがよかったです。おおきな財産になりました。
 
かすみがうら合気会〉の演武の後に、〈土浦つくば合気会〉の演武だったので急いで戻ってスタンバイ。
齋藤さんとペアでの演武です。齋藤さんとは一番気が合うので何の不安もありません。段取りが多少失敗してもなんとかなるだろうという自信もあるのです。そんなパートナーは齋藤さんが初めてです。
齋藤さんとは稽古の合間に合気道や他武道についての話や、家族の話など多くの会話を積み重ねてきたので、道場での付き合いしかないのですが、以心伝心というのでしょうか、それぞれをよく知るもの同士になってるんじゃないかという気がしてます。
齋藤さんは演武大会デビューなのですが堂々たるもので、来年出場の際のハードルを上げてしまいました。
齋藤初段との演武は良いできだと見れますが、自分のほうはダメなとこが多々見つかります。弐段のくせにちょっと出来てないなという部分がありますね。
 
かすみがうら合気会の桑原6段の師範演武の受けも務めました。いつもは私が武器を担当するのですが、今回は後輩の梅原初段が桑原さんの合気剣&合気杖の受けをしました。

www.youtube.com

私は体術の受けのみなので気持ちは軽くリラックスできてました。

桑原さんは殆ど打ち合わせはしないので、現場で思いついたことをやるので、次はあの技でこう受けると受けは考えてはいけない。
演武になると普段でも厳しい技が2割り増しくらいきつくなるので、受けは怪我だけはしないようにまるくまるくを考えて受けます。
 
福田先生からは
「ちゃんとできていたよ。良かったよ」
とお褒めの言葉を頂きました。そして、
「演武に出ることはいいもんだよ。間違ったっていいんだ。その時は真剣にやったんだから。でも、後からビデオで見たりして、あそこはもっと上手くできたのに、失敗しちゃったという思いがたくさんあれば普段の稽古に打ち込む気持ちも変わりますよ。以前とは違った気持ちで稽古に励めるようになるのが演武大会へ参加することのいいところですよ。昔、大先生(植芝盛平開祖)のころは演武は技が盗まれるなんて言ったけど、今は機会があるならどんどん参加すればいいんです。」
と演武に出る意義を話して頂きました。

f:id:ojimagogo:20151019235622p:plain