昇級と昇段の審査会

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9月17日にかすみがうら合気会の審査会がありました。

みんな普段の稽古にはない緊張感漂う中で、覚えてるはずの技でも頭真っ白になってしまい動きが止まってしまいます。

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でも、この緊張感が大切なんです。私は今回はお手伝いだけですが、すごくワクワクします。

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審査を受けた娘さんのお母さんが

「うちの子ちゃんとできてましたか?落ちたかなぁ」

と言って心配してたので、今まで聞いてきた福田先生の言葉を交えて伝えました。

 

「良いか悪いかは置いといて、審査では全員合格ですよ。落ちる心配はいらないんです。

一つの「技」が本当の意味で会得できてるか、できないかで合否を決めるなら、今日審査を受けた8級から参段位以上の有段者を含め、全員不合格になっちゃいますよ。」

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誰もが最初に教わる「体の変更」一つとったって、初心者や級の人にはそれなりの、有段者にはそれなりの難易度や越えなきゃならない壁があります。

「あなたは参段になってるのだから体の変更くらいマスターしてるのか?」

と私が問われれば、

「いや、まだまだ技の真髄の裾の方に触れたような気がしてる程度です」

と答えるしかないです。

「はじめに極意あり」で「体の変更」は毎回やる基本技ですがいつまでたっても高い壁であり、合気の真髄だと思います。

 

私は参段を頂いた時に先生に

「私が参段なんて重すぎです」と福田先生に言いました。

すると福田先生は

「参段はまた新しくスタート地点に並んだことですよ。まだまだ先は長いんですよ。

技はね・・・できたと思ったらもう稽古はいらないでしょ。死ぬまで稽古するのは、まだまだこの上にいけるんじゃないかと思うから稽古するんです。

大先生(植芝盛平開祖)も亡くなるギリギリまで稽古してたよ。

例えば、

「俺は合気会から6段貰って、今では先生とか師範と呼ばれるようになった、自分の道場も持った。」

だからって合気道を全てわかったと思って指導者として振舞うようになったらその人はそこで終わりですよ。

死ぬまで修行は終わらないですよ。謙虚な気持ちを忘れたらダメです。

歳をとったり、怪我したり、膝が痛くて足が動かない、肩や肘が痛くて手がうまく使えない、その時はその状態でできる合気道を考えなくちゃならない。

道場を持つ、人に教える側になるということはそういう責任があるんです。

その立場で立場でやらなくちゃならない修行があるんです。

だから修行は死ぬまで終わらないんですよ。」

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審査では「気持ちを見るから」と福田先生や桑原先輩(6段)は言います。

各々のレベルでの技術の習得も大事ですが、取り組む気持ちが大事だと。

今回は異例の追試の子も出ちゃいましたが、来週の追試験は気持ちを出して頑張って欲しいです。

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サイドさん参段オメデトウ( ´ ▽ ` )ノ